柳野国際特許事務所

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知的財産法 Q&A

平成18年法改正関連

Q1.平成18年法改正の概要を教えてください


A.
(1)意匠法
 デザインの保護強化、類否判断の明瞭化等を目的として、以下の改正がされました。
1. 意匠権の存続期間の延長
2. 意匠の定義の見直し(画面デザインの保護の拡充)
3. 意匠登録要件の見直し
4. 意匠の類似の範囲の明確化
5. 関連意匠制度の見直し
6. 新規性喪失の例外の適用の手続の見直し
7. 秘密意匠制度の見直し

(2)特許法
 制度の国際調和、制度の濫用防止、実効的な権利取得の支援、翻訳負担の軽減等を目的として、以下の改正がされました。
8. 技術的特徴の異なる別発明への補正の禁止
9. 分割制度の濫用防止
10.分割の時期的制限の緩和
11.外国語書面出願の翻訳文提出期間の延長

(3)商標法
 ブランドの保護強化等を目的として、以下の改正がされました。
12.小売業等の役務商標としての保護
13.団体商標の主体の見直し

(4)共通項目
 模倣品対策の強化等を目的として、以下の改正がされました。
14.産業財産権の効力の拡大(「輸出」の定義規定への追加)
15.産業財産権の侵害とみなす行為の見直し(「譲渡目的所持」のみなし侵害規定への追加等)
16.産業財産権の罰則の見直し

特許庁のページ(産業財産権法(工業所有権法)の解説
平成18年意匠法等の一部改正「産業財産権法の解説」(発明協会)等を参照してください。

なお、上記法改正の施行日は以下のとおりです。
平成18年9月1日→6、13 平成19年1月1日→14、15、16
平成19年4月1日→1、2、3、4、5、7、8、9、10、11、12

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