国内市場には海外からの低廉な商品があふれ、コストを抑えた極低廉な商品、あるいは高付加価値商品しか売れない状況になって久しくあります。新しい価値を市場へ投入しないと市場競争に勝てないという状況において、生み出した高付加価値商品による利益を競合他社の追撃から防禦する武器として、特許を代表とする知的財産権の重要性は、各社とも認識されていると思います。

　 知的財産権で武装しない限り、即座に競合企業に市場を荒らされ、価格は低下し、せっかくの高付加価値商品も利益を保全することはできません。 　いま世界はアメリカ金融危機にはじまる世界同時不況という大変な時期にありますが、世界的に物が売れず、競争が激化するなか、発展途上国に対しても、ますます高付加価値商品の投入が必要となってきます。その意味では、これまで厳しい国内市場で新しい価値を投入し、有利に戦ってこられた企業にとっては、一歩リードした状況にあり、グローバルな世界市場において競合他社を引き離す大きなチャンスであるともいえます。

　また、これまで新価知開発型企業（あらたな価値を持った「知」を開発する企業）になりきれなかった企業も、この時期に活動を萎縮するのではなく、いまこそ積極的に攻めの姿勢、攻めの新価知開発型企業に生まれ変わることが求められています。

　 今後の厳しい世界市場においても、生み出した高付加価値による利益を守るのは、特許を代表とする知的財産権という武器しかありません。これは非常に強大な武器であり、競合他社の追撃を牽制し、侵害行為を排除し、損失を補填させ、刑罰をも科せうる能力を持っています。

　急速に収縮しつつあるグローバル市場において、自社の高付加価値による利益を守り、ライバルを抑え、有効に展開するための特許という武器による防衛を今こそ再認識し、新価知開発型企業として生まれ変わり、生み出した高付加価値および知的財産により企業存立の基盤を強化することが、今後の生き残りの条件であるといえます。

　われわれは、企業の規模・発展段階に応じて、商品開発の初期段階から種々のアドバイスさせていただくとともに、皆様の努力の賜物であるところの研究開発成果を武器化する過程をがっちりとサポートいたします。